わすれっぽいきみえ

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住宅購入と住宅ローン減税の申告まで完了した: 住宅購入編

去年、ある所の中古マンションをついに買いリフォームした。今年はコロナウイルスの影響で確定申告の期限がなくなったけども、一応3/16までに住宅ローン減税のため申請完了できて、無事いくらか戻ってきた。我ながらよくやったと思う…。夫とも話したが「一人だとまずやらない」。どんな流れで購入から申告まで終えたのか記録に残す。

おうちを探していた理由

私たちの場合、去年の年末で前の家の更新が切れるため新しい家を探していたことが主な理由だった。前の家は立地的に自分たちの希望に即していたんだが、実際に住んでみると幹線道路沿いで車が走っただけで揺れる家だった…。音は私は気にしないタイプだったが揺れは困る。あとエレベーターがないというのもあって「これは何とか引っ越したいなぁ」と話していた。この話をしていたのが5月ごろだった。

中古マンションをリフォームできないか検討し始める

夫も私も実家は一軒家で、特に夫は「次選ぶなら一軒家がいい」と話していた。私はあまりこだわりがなかったので、まぁいいんじゃないって話してたのだが、SuumoやHome'sなどでいろんな物件を見るとどれも高い…。個人的には新築がいいなぁと思ってたが、土地の値段が高かったり、建売でも気に入ったものがなかったり。中古のマンションだったら何とかローンは組めそうだけど少し離れたところになって交通事情とか土地勘とかなかったりで、どれも一長一短だった。

中古マンションなら頑張れば手が届きそうだと夫と話はした。夫もいろいろ見てはいたようだが、結局私と同じような感想を持っていて「中古マンションになりそうだよな」と話していた。そんな中、私はRoomClipとかinstaで家のDIYとか飾りつけを見るのがもともと好きだったのもあって、以前からリフォームの様子なりをずっと調べていた。ちょうどいい機会と思って、とあるリフォーム会社の説明会に夫を連れていくことにした。そのリフォーム会社であれば、会社との提携でいくらか安くなることも加味していた。

はじめてリフォーム会社に訪れる

確か5月末から6月だった。説明会の人は内心うさん臭かった。基本的に契約させるために説明しているので、お得感をとにかく話す感じ。ただ、それを疑って一切を断れるほどの知識が自分たちにはなかった。私が一番気にしてたのはリフォームの中身自体よりお金出せるんだっけ?だったと思う。

中古マンション自体は去年から結構バブルで売れてたらしい。ニュースの感じでは不動産の業者から見るとライフスタイルに合わせて買ってる人が多いらしく、東京オリンピックを境に急に値下がりするイメージはないと当時は聞いていた。今の情勢では、どうなるかもはやわからない。やはり新築が高いので中古に目をつける人が多いとのこと。あと住宅ローン減税が2021年いっぱいまでで購入やリフォームをおこなった人対象なので駆け込み需要があるのかもしれない。

お金をいくらまで出せると言えば、相手はその限界まで出させたいところだろう。だが、これまでローンを組んだことがない私たちは1億なんてのは絶対無理、6000~7000万も嫌だ、ローン会社が何を血迷ったか出せると言い出しても嫌だと話して、下げられるならもっともっと下げたいという話をした。6000万超えるならもはや新築だし。が、聞こえてないだろ、この人って感じの反応に見えた。

その時に確か夫から「この1回で全部済ませようって話ではなくて、向こうがどんな物件を提案してくるかにもよらないか?」って話が出て、説明してる人は信用してないけど物件を探してくれる人が誰になるかは確かにわからんし、試してみるかと思った。なので、ここは会社側に物件をいろいろ探してきてもらうことにして、説明会は引き上げた。

山ほどの物件情報から内覧する5件まで候補を絞る

次にリフォーム会社に出向いたときは、やはり違う人が担当になっていた。二人いて、一方の人は初回から正直あんまり相性良くなさそうな感じがしたけども、もう一人の人がめっちゃ強い不動産屋さんだった。家を探す点に関しては不動産屋さんが強くて、見つかった物件がリフォームに適しているかどうかをもう一人の人が見るツーマンセル体制だった。説明会時点である程度こちらの希望はお伝えしていたので「それに合わせて出してみました。」といきなり物件リストを不動産屋さんからもらうことができた。この量がすごかった…。なんか200件くらいあったと思う。

そもそも伝えた条件がまだまだ広かったのもあり、向こうもその広い条件に当てはまるお家をガサっと機械的に抽出してリスト化していた。「どの沿線がいいかとか広さとかお値段も伺ってましたが、お二人のご希望がかなりオーソドックスなものなので物件自体は相当数あるんですよ。沿線の中でもどの駅を選びたいかとか、特定の駅だとまだ値段が高いから駅自体の人気を下げて家賃を安くしたいかですね。あと物件の新しさも影響します。」と割と当たり前のことを言われた。少なくともエレベーターがない家はなかったので、私たちが前の家をいかに妥協したかを感じながら物件リストを見た。でもSuumoやHome'sでは引っかからなかった家ばかりだった。やっぱり餅は餅屋だと思う。駅で絞ると50件くらいには絞られて、あとはGoogleマップ見ながら周辺施設とか徒歩何分圏内かとかで絞り込んでいった結果10件程度くらいまで減った。物件の新しさには言うほど自分たちがこだわりを持ってないことに気が付いた。とはいえ絞ったら自然と築30年以上の家は除外されてたとうっすら記憶している。

「内覧のことを考えると10件は1日でまわるには大変なので、5件くらいまで絞りたいですね。もちろん5件で決まらなければ、残りの5件を別日に内覧することもできるので優先度の問題です。昔200件近く内覧して、ようやく満足のいく家を1件決めたと思ったら半年後に海外赴任が決まって、すぐに家を売らないといけなくなった人がいました。レアケースですが数見ればいいってものではないですよ。」と言われた。そこまで自分たちに体力があるわけでもないし、あとは10件中5件まで絞ればいいだけだったので何とか絞った。

このタイミングで自分たちの事情も話した。2019年末で今の家の更新があるので、それよりも前にリフォームが完了するならありがたいと。「今からですと順調に進んで半年で終わるので、結構ギリギリですね…。」と言われた。本気で間に合わせるなら急ぐしかなさそうだった。

ローンの仮審査を出す

自分たちが希望する価格帯のマンションで、そもそもローンが組めるかわからない。なので希望する価格帯のマンションを買ったとしてローンが組めるのか、仮審査を出した。夫と私のどちらでローンを組むのか問題があったがまずは夫で出してみることになった。本審査ではないとはいえ、ここで落ちると何かまずいことしたっけと思ってしまうし結構緊張した。

仮審査に使う銀行は最初自分たちの利用しているメインバンクを想定していたが、不動産屋さんがひいきにしている銀行の金利が非常に低かったので、結局そこにした。私の勤め先が提携している銀行だとさらに優遇があるのも見ていたが、結果的にはそこより安かった。ネット銀行も考えたけど、さっきも言ったように餅は餅屋であんまり自分たちが得意じゃないことを自分たちで全部決めない方がいいなと思ったのも理由だった。また

realestate.yahoo.co.jp

こういう話も見ていたので、仮審査とはいえあんまりたくさんは出したくなかった。人によっては相見積くらいの気持ちで出すようだ。

どのくらいの期間で仮審査が通ったかもはや覚えてないが、無事通って希望価格よりもうちょっと上乗せした金額まで借りられるとのことだった。「今のお給料と勤続年数で通っただけで、今後年収が下がるかもしれないことを考えたら上乗せなんてしないわよ。」と私は言って、夫も同意していた。子どももほしいし、家につぎ込みすぎると本当に詰む。言われた金額で素直にローン組むのではなくやはりこれより小さい金額で組めるようにしなければと、仮審査結果が出た後も考えていた。

内覧する

リフォーム会社で5件見繕った2週間後くらいに内覧に行った。確か7月。雨が降っていた。1軒だけまだ人が住んでいたが他は全部空いてて好きに見て回った。

住人がまだいた家は実はすでにリフォームされてて「あ、これ売るんだ…。何があったんだろう。」と、ちょっと気まずくなった。リフォームして日が浅いのが素人目に見てもわかる家が売りに出されてると、さすがに買う前から不安になる。「この家はすでに5回ほど内覧に来られた方がいたようですが、5件とも買い手がつかなかったようです。」と、あとでこっそり不動産屋さんに教えてもらった。生活感が見えると困惑するだろとほかの見に来た人の気持ちを想像してしまった。明らかにぼろかったらもっといい家探すってことかなと思うけど、リフォームしたばっかりに見えるのにもう引っ越すの?と思わずにいられなかった。急な転勤が決まってやむを得ずとかだろうか。

不動産屋さんのモットーが「家を見て回るときは歩いて回る」らしくて、距離が近ければ歩いて家を回った。「住むことになるかもしれない家なのに近所を一度も歩いたことがないと購入後に後悔しますからね。これだけ歩いても住む気になるかは地味に重要な観点ですよ。」と話していて一理あるなと思った。タクシー代ケチる目的もあるんじゃないかとは思ってる。実際に歩いてみると、物件広告として出ている紙には駅から徒歩10分圏内と書いてあっても、駅から私の足じゃ15分くらいはかかる家もあった。慣れてない道だからかもしれないが、男の人の歩調で計算したのかなーとぼんやり思った。

5件の内覧が終わってさてどうしようと思っていたが、1件だけこれを逃すと次難しいよなという希望にかなり近い家があった。もう1件迷う家があったが、条件を照らし合わせてみると前者の方が良かったのと最初に伝えてた物件に対する予算よりずっと安くなるところも良かった。中身はがっつりリフォームすることを考えると内覧時の見た目の古さは関係なかった。結局1つに申し込んでみることになった。

売主に連絡、ローンの本審査、契約へ

直接のやり取りはせず、すべて不動産屋さんを通しておこなった。仮審査が通っていたのもあり、申し込んだ物件は割とすぐ押さえることができた。話によると実は私たちの前に申し込んだ人がいたらしいがローンで落ちて買うに買えなかったらしい。売主からするとようやく買い手がついて一安心できると思ったらローンで落ちてしまったので、私たちの話も本審査通るまで信じませんと若干かたくなになっていたようだった。

本審査もだいぶ緊張した。仮審査通ったけど、本審査で落ちたらどうしようとずっと思ってた。何も問題はなく無事通り、売主さんもとても良い人だったのと当たった不動産屋さんがだいぶ心強い人だったのもあって、かなりスムーズに契約も進んだ。

最初から契約、物件引渡しまでの流れをもっと細かく書くと

  1. 説明会
  2. 物件探し
  3. 住宅ローン仮審査
  4. 内覧
  5. 物件確定
  6. 買付証明手続き
  7. 実印登録
  8. ローン本審査
  9. 物件売買契約
  10. 金銭消費貸借契約
  11. ローン決済*1
  12. 火災保険・地震保険への加入
  13. 物件引渡し

となっていて、9と10がいわゆる契約に当たる。上記のことを一気に進めたので有給を結構溶かした。13まで完了したのが9月。これでもう物件の取得まで終わってしまった。5月くらいから探し始めて3、4カ月程度でここまで来たのであっというまだった。

売主側の不動産仲介の人がずいぶんおっとりした人で、私たちをサポートしていた不動産屋さんが若干キレてて面白かった。売主さんは実はほかにもいくらか物件を持ってそうな感じで不動産仲介業の人が多少おっとりしてても慣れた感じがあったけど、私たち側ははじめてだったので不動産屋さんが記入箇所全部に付箋貼りつつ書く順番、ハンコ押す順番まで丁寧にサポートしてもらってサクサク進んだが、売主さん側のサポートに対して不動産屋さんは「何もたもたしてるんだ。」と内心言いたげな顔をしていた。

この時点で確定申告の時に必要な売買契約書、売主さんがまだ住んでた時の固定資産税支払い履歴などがそろうので、絶対になくさないようにする必要がある。

あとこれは私たちがラッキーだっただけだと思うが、内覧時に備え付けられていたエアコン3台を売主さんから譲ってもらえた。売主さんから「うちについてたエアコン処分した方がいい?もしリフォーム後も使うなら譲るよ。処分も大変だからね。」と言われた。この契約はあくまでも物件購入の契約に当たるのでリフォーム業者は来てなかった。リフォーム業者にすぐ連絡をすると「リフォーム完了間近でテレビを壁掛けにしたり引渡し前に組み込むので、エアコンあるならあるでOKですよ。」と返事があって、売主さんにもぜひ譲ってほしいとお願いした。1台10万近くするのを3台も譲ってもらえたので、本当にだいぶラッキーだった。

最終契約はだいぶ和やかムードだった。不動産屋さんから聞いた超高層マニアの話はおもしろかった。港区の最上階をなぜか買い占めようとする物好きな人がいるらしくて、めちゃくちゃ高いのにサクッと買っていくとのこと。「それローンどうするんですか?」と素朴な疑問がわいて質問したけど、「お金だけはある人なんですよ。」と言われて、世の中意味がわからないマニアって本当にいるんだなと感心した。

リフォーム編へ続く

リフォームの前に水道と電気だけは契約しておく必要があった。工事の時に使うためだ。なので、リフォーム中は家の家賃と水道と電気は二重で支払うことになる。ここだけは負担が大きいので、工事開始日のギリギリの日付を尋ねつつ家賃も早めに更新を終わらせられるよう大家さんにも連絡する準備を考えておく。

次はリフォーム編。

kimikimi714.hatenablog.com

*1:この時点では物件購入に対するローンだけが決済された。残りのローンはリフォーム後に決済すると話されていた。本審査はリフォームとの合算価格で通しているので、後からもう一度決済を行うことになる。