わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

リモートワークを始めて2カ月が経ち産休に入った

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結局ここから今までずっとリモートワークだった。COVID-19は落ち着くどころか感染者数が毎日増えてるので、いつからだったか忘れたが出社には上長許可が必要となった。上記記事を書いたときはリモートが原則週2日から毎日でもよいとルールが緩和されて3週間経った時だった。

だが、タイトル通り私は妊娠中なので、このリモートワークができる環境は不満よりありがたさが勝っていた。

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ここの内容はリモートワークを始めたばかりの時とは変わっている。以前見たときは確か「妊産婦はCOVID-19に感染しやすく重症化しやすい」となっていたが、今は「妊娠中に新型コロナウイルス感染症にかかる率は一般の方と同じです。幸い、妊娠中の重症化率も一般の方と同じかむしろ低い値が報告されています。」となっている。
そうはいっても妊娠中の体調は変化しやすく、かつ免疫力は妊娠してない時に比べて低下しているので、COVID-19の件がなくてもできたら出勤のため電車に乗る回数を減らせたらいいのにと思っていた。どのくらい体調が崩れるのかは個人差が大きく事前にまったく読めないので、こればかりは不安と戦うしかなかった。

そんな中以前書いたリモートワークの記事は自分が妊娠しているかどうかと関係ないよいところ・よくないところだった。今回は妊娠している時に、かつCOVID-19で周囲が自粛している中でのリモートワークという観点でよいところ・よくないところを追加で書いてみた。また2カ月リモートワークやってみて気づいたリモート前に準備できるとよいところも書き出してみた。
今回は量が多めなので続きを読みたい人が読むとよい。

よいところ

通院しやすい

妊婦検診のため病院に行ってから出社or出社してから通院するより、リモート出社する方が負担は少ない。自分の住んでいるところの近くにある産婦人科に通わないと助成券が使えないので、必然的に職場よりも自宅に近い産婦人科を選ぶことが働く妊婦は多いはずだ。以前からあった週2日のリモートワークを利用でも対応可能ではあるが、前述のとおり自分の体調がどのくらい変化するのか自分でも読めないのと医者からも「できたらかかりつけのこの病院から30分以上離れたところに行くのはやめてほしい。いざというときに病院にすぐに行けない。」と言われていたのもあって、午前休・午後休をとればいいという話ではなかった。

幸いにして自分の体調が今まで崩れたのは1回しかない。その1回は電車に乗ってる途中で急に気持ち悪くなった時で、目の前に座ってた人が気づいて「代わりましょうか?」と提案された*1。しかしそこで無理やり乗り続けても気持ち悪いのが続いたら意味がないと思って「いえ降ります」と言って途中下車した。しばらくホームで休憩して行くかどうか考えたが、また気持ち悪くなっても嫌なので、その時は体調不良の連絡入れて帰った気がする。ちゃんと覚えてない。でもその時「家からリモートで仕事ができたら、もうちょっと対処のしようがあるんだけどな」と強く思った。そんな時にリモートワークを毎日やってもいいと言われたので、助かったと思ったのが正直なところ。

体調不良はこの1回だったので、上司に相談してみることを考えもしなかった。頻繁にあったら相談もしただろうが、1回もなくて相談といっても週2のリモートワークは元々認められてたし、それでもだめならという話になったろう。毎日リモートしてもいいのは精神面で本当に僥倖だった。

料理がうまくなる

人との接触回数を減らすように言われてる情勢なので、たとえば昼ごはんにコンビニ弁当を毎回買ってくるのもちょっと気が引ける結果、自炊回数は以前よりもずっと増えた。その分、今までよりも料理がうまくなっていると思う。朝ごはんに牛乳かけたシリアルなど、適度に手を抜ける食品も買ってはいるが、自炊頻度はどうしても上げざるを得なかった。妊娠しているので食事のバランスが大事なことはわかってるけども、それでは自炊頻度が上がらなかった。出社してた時は家に帰る時間も結局いつも通りになって、医者から推奨されてる19時までに夜ごはんを食べるのも全然守れなかったし。

あと最近夫がしょっちゅう料理動画を見ていて、今までちゃんとは知らなかった料理の作り方を知る機会も増えて、前よりもレパートリー自体増えた。私が全部作るんじゃなくて夫が動画で覚えた料理を結構ノリノリで作っているのも大きいし、家にいて普段より時間が作れた分いつもは作らない料理を作る余裕が出たんだと思う。前だったら大き目の皿やどんぶりにドーンと盛り付ける系の料理が多かったけど、ここ最近は小鉢系も増えてきて、環境影響大きいなと実感している。

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前より使ってる皿が多いだけですごい気がする。ちなみに私が作った料理は真ん中のこんにゃく味噌田楽しかない。

ちなみに最近よく見る料理動画は以下。

無駄なし!まかない道場(MAKANAI DOUJYOU)

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神奈川県小田原の居酒屋「まねき屋」の店主がやってる動画。めちゃくちゃ癖が強いしゃべり方で、初めて見たとき見続けるのやめよう、やばいおっさんだと思ったが今では癖になっている。料理が雑なのがとてもいい(生だと危険なものなど気を付けないといけないところはめっちゃ気を付けてはいる)。とても雑だけどとてもおいしそうなのと、「こんなんでもいいんだ」と思えるのが良い。個人的にはこの人のカレー動画が好き。おかげでS&Bのカレー粉赤缶と業務用ジャワカレーのルーを買ってしまった。

まかないチャレンジ! 河原のあべ

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向島にある天ぷら屋「河原のあべ」の店主がやってる動画。ここの動画見て、実際に天ぷらを食べに行った。私はどちらかというと天ぷらは胃もたれするから苦手なんだけど、ここのは全然胃もたれしなくてびっくりした。最近の動画は洋食強化期間なのか洋風のご飯をよく作ってる気がするが、この人が作るとどうしても和風になるのがおもしろい。包丁のさばきがプロなだけあってうまいので、とても参考になる。説明も比較的丁寧なので、自分が作るときに参考にさせてもらっている。

夕方食堂

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ドレッシングの作り方を夫が調べてて、ここがヒットした。元プロの料理人らしく、実際手慣れてる感じがすごい。正直、自分ではこの人が動画でやってるほど手慣れた感じで料理できないので参考にならないところもあるが、つくりおき料理は便利そうなので、いつかチャレンジしてみたいものがいくつかある。

Chef Ropia

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長野県長野市にあるイタリア料理店「リストランテフローリア」の店主がやってる動画。全部は真似できないけど、どんなふうに食材を切るか、どのくらい焼き色を付けたらいいか、どのくらい放っておくか、どのあたりからしっかり混ぜるかなどを見るのが好きなので、仕込み動画が好き。

夕方食堂以外はみんな現役で料理屋さんを開いているが、どこも自粛で売り上げがガタ落ちのようなので、もし動画で収益上げてるならせめて動画見て、なんとか自粛明けまで持ちこたえてほしいと思っている。

よくないところ

買い出しが増える

つけている家計簿を見る限り月の食費自体は出社してた時より抑えられているが、外食が減った分自炊は増えて買い出しも増えた。これはよいところとのトレードオフもあるので、仕方ないところはある。

着替えるのがどんどん面倒くさくなる

普段から面倒だなと思ってたけど、リモートが続くとより面倒になる。

ただ、ここは悪い面ばかりとは言えない。というのも妊娠前に着ていた服が着られなくなったからだ。妊娠前から着ていた服で今も着られる服はこまめに洗濯しているが、そもそも着替えが面倒になってきていたところなので、いい感じにサボる方法を考えようとする。Twitterとか見てると上だけ着替えてテレビ会議に備える人も多いらしいし、私以外の人も結局面倒なんだろうと思う。

リモート前に準備できるとよいところ

そもそもリモートワークができる職種・職場を選ぶ

元も子もない話ではある。準備とは言えないかもしれないが、ここは外せないと思う。

リモートワークできない職種がダメだと言いたいわけじゃない。リモートワークしたいならリモートワークできる職種・職場じゃないとできないという話で、仕事の必要性・重要性はリモートワークできるかどうかとはまったく関係がない。

リモートワークがどうしてもできない職種はある。医療、介護、運送、建築、飲食店など。リモートワークを推し進める動きは今後も加速していくだろうが、物理的に接することで初めてサービスとして成り立つ業態はどうすればいいんだろう。医療もテレビ電話でリモート診察ができるようになってきたとは言われてるけど、触診して初めてわかるような病気もあるし、特別な機材で見ないとわからないような病気だったら、やっぱり病院に来てもらうしかない。触診は今後手のように働くセンサーの開発が進めばいけるところまでいけるかもしれないが、CTは自宅じゃ無理だ。薬剤師も薬局で調剤するので、全部の仕事を自宅では無理だ。保管する場所にも縛りがあるから家に薬を持ち帰ることができない。そんな仕事はちょっと想像してみたらいくらでもある。

私は高校生の時に親から薬学部を進められたことがあった。薬剤師であれば妊娠出産した後も薬剤師の資格で職場復帰しやすいと言われていたからだ。でも全然薬に興味がなかったのと親に言われたから行くというのが気に入らなかったのとで選ばず全然関係ない理学部に進んだ。そのあと大学院まで進んで、そこで学んだことと直接関係がないWebアプリケーションエンジニアになったが、幸いゲームが好きくらいの感覚でプログラミングできたこととずっと机の前でPCで仕事してても嫌にならないのとで続いてた。まさかリモートワーク対応可能がこんなところで役に立つなんて思いもしなかった。リモートワークするために選んだわけじゃなかったがラッキーだった。

日持ちする食材・冷凍食品を多めに買う

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これは元々リモートのためではなくて、自分が出産した後どのくらい動けるのかわからないから焼いたら食べられるもののレパートリーを増やしたくて始めたものだった。予想外だったのは、ここで用意したものがリモートワークでものすごく役に立ったことだった。

リモートワークで自炊が増えると買い出しにマメに行かないと家にあるご飯は当然どんどんなくなる。かといって冷凍食品ばかり買い占めても結構味に飽きる。あと種類が多くて買い物するときに逆に選べないことが私は多かったりする。そんな中でとりあえず業務用食品を扱うスーパーで1kgの豚バラとか鶏モモとかを一度にがっつり買って漬け込んでおけるのは私にはかなり向いていた。

あと夫の影響で切り干し大根とか芽ひじき、干ししいたけなどの日持ちする乾物にも手を出すようになった。買ってきてくれたのは夫だった。自分では手を出さなかったorたまに手を出しても少量しか買わなかったのだが、この機会に袋に多めに入ってるものを買うようになった。乾燥しているものは日持ちするので何度も買いに行く必要があまりない。ここが大きなポイントだ。

上で紹介したまかない道場の動画で業務用ジャワカレーのルーが紹介されていたのも大きい。業務用のものは大量に安く売ってくれてるものが多いので、ほんだしをやめて業務用かつおだしにしたりとか日持ちするものでそこそこ使うものは業務用のものを買っておいて損はない。

前からやっててよかったのは買ってきたキノコをすぐにバラして冷凍してしまうこと。冷凍のまま炒める・煮るに使えるので便利。

買い占めはほかの人に迷惑なので、自分たちが1週間くらい困らない量を買う感じで過ごしている。

でかめの冷蔵庫を買う

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ここで買った冷蔵庫が大活躍している。大き目で野菜室と冷凍庫があるのは今の環境にとても合っている。冷凍庫は前の冷蔵庫にもあったが、狭かったのであまり量入れられなかった。前だったら買わなかった冷凍肉も今は大きいのを買って入れておける。

炊飯器を買う

上の記事でも少しだけ書いてるが、実は前の家では炊飯器を持ってなかった。一人暮らしの時から調理スペースの問題で置き場がなくて、鍋で炊いていた。鍋で炊くと当然鍋が1つふさがってしまうし、コンロも1つふさがるので料理がそんなに得意じゃない自分にとっては厳しい状況だった。炊飯器を買って、ご飯を炊いてる最中に何か別のものを作ることができるようになったので自炊がはかどる。リモートでしょっちゅう外に買いに行けないなら、自炊環境を整える意味でスペースが許す限り調理用具にお金をかけるのはいい選択肢だと思う。

買ったのは以下。

広い部屋を選ぶ

前に住んでた家の広さと環境だったら今のリモートワークの状況に耐えられなかった気がしている。

前に住んでいた家は幹線道路沿いで車が通っただけで揺れる家だった。夜、ある程度静かな時は窓開けたりもするが、普段は排気ガスもあってずっとは開けてられなかった。家が古くいい感じのネット環境を用意することもできなかったので、リモートしたくてもできなかった。部屋は比較的広い方ではあったし、近所にスーパーもコンビニも複数件あって駅近で便利ではあったけど、リモートワークになってしまうと駅近の便利さは関係がなくなってしまった。

今の家は前の家より広いので息が詰まりにくいのと窓を開けたときに眺めが割といいのが気に入ってるのでよかった。

割と最近自分の知り合いのツイートでもいっそ引っ越そうかなって言ってる人を見かけるので、もし引っ越すなら広めで、窓開けたときに気分が晴れる家を選ぶことをオススメする。

物件購入から、リフォーム、確定申告についての話は以下の記事を参考にしてほしい。

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誰かと雑談する機会を確保する

自分は誰ともしゃべらなくても割と家でゲームしてて満足できるタイプだと思っていたが、自分で家から出ないと決めて出ないのと、家から出ないことを求められて出ないのは違うと思った。職場の人とテレビ会議で話すことはあるけども会議はあくまで会議で雑談ではないからなんか違う。前の記事で「たまたま話を聞くことがなくなる」と書いたが、これが想像よりも自分にはストレスだったので、ちょっとでもしゃべる相手がいたほうが良いと思う。

「そんなに誰かとしゃべりたくない」って人はしゃべらなきゃいい。だからこそ、この項目は準備できるとよいところの中でも一番下に書いた。でも所感として一人暮らしで人間としゃべる機会があんまりなくても犬や猫などペットを飼ってる人は比較的幸せそう。広めのベランダでマイペースに過ごす人もいるみたいだし、要するに気分転換を自分なりにうまくやれる手段があるかどうかが大事そう。

産休に入ってから

会社に借りてたPCを返したりして、とりあえずひと段落した。が、緊急事態宣言がいつ解除されるかは全くわからないし、病院での感染者が増えてるので、自分が出産するときまでかかりつけの病院が大丈夫か心配でならない。かかりつけの病院は総合病院ではなく産科のみの病院なのでCOVID-19の検査に来る人はいない病院だ。とはいえ出産時に自分に何かがあったら救急搬送で総合病院に運ばれることもあるだろうから、その時に受け入れできないことがあったらどうなるんだろうと考えることもある。

まぁでもCOVID-19がなくても何かあったらどうにかするしかないんだよなとも思う。不安になっても仕方ない。今はとにかく3密避けておうちで安静に安産できるように過ごしつつ、手洗い・うがいを徹底しようと思う。

*1:ちなみに妊婦かどうか気づけるほどお腹が大きくない時で、気が付いてもらえないことも多い。赤ちゃんがいますのキーホルダーも目立つところにつけるといいと言われても、バッグのつけられる場所によっては目立ちようがないし、「なんで代わってあげないの!」と怒ってもしょうがない時もある。