- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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割と有名な本で、読んでみるかと思って買った本。
ハッカーとタイトルにあるので、もっと技術よりな話かなーと思ったら割と軽めのエッセイ集。各章は独立しているので、章のタイトルを見て読んでみたいのから読んでみると良い。平易な文章で書かれていて結構読みやすい。私は読むのが遅いのもあって、まだ全部は読んでない。
開始数行でいいやーと思って読むのやめた章もあるけど、
- メイド・IN・USA
- ハッカーと画家
- ものつくりのセンス
は読んだ。5章の「もうひとつの未来への道」も途中までは読んだけど、途中で急に飽きてやめた。気が向いたら続きを読もうと思う。
画家とハッカーが本当に似ているかは私は画家じゃないしハッカーを自ら名乗るほどハックできないので比較しにくいが、言ってることはなんとなくわかる気がする。ただ好きで描いてたらいつの間にかその道のプロになってたという画家なりプログラマーは少なくないだろうなと思う。ただ描いていくうちに技術なりセンスなりが磨かれていくというのも頷ける。
あと絵の具の話が出てきて、この本と直接関係ないけども個人的に思ったことがあった。『達人プログラマ』という本の中で、年に最低でも1個は触ったことのない言語を触ってみる*1というのがあるけども、それってこれまで使ったことのない色の絵の具を使うのと似ている気がした。触ったことのある言語が少なかったら絵の具に例えると「私は赤と黄色と青の絵の具しか使ったことがないです」と言ってるのと同じで、実はもっといろいろ絵が描けるはずなのに制限がかかってしまう。結果的に赤と黄色と青の絵の具を使うことが多くても、他の色の絵の具を知っておくことは良いことだろうな、とこの本を読んでて思った。
ただなかなか描きたい絵(描きたいプログラム)がいつでもあるわけではないし、まして使ったことのない絵の具でいきなり良い感じの絵が描けるわけないので、一旦適当に持ってる絵の具使って描いてみて、あとから「これをあの絵の具使って描いてみたらどうなるんだろう」と思って手を出すのが個人的に良い気がしてきた。正直『達人プログラマ』にある触ったことのないプログラミング言語をいきなり何もなしに触れないなと思っていたので、何をプロトにして描くならまあ描いてみても良いと思えるのか考えあぐねてた。真のハッカーはこういうの考えなくてもさっくり手を出せるのかな。すごい。
プログラマーのことが書かれている本ではあるけども、すこし違う側面からものを見ることができる本なので他の章も気が向いたときに読んでみるのは良い気がする。
*1:この表現で合ってるかは忘れた