- 作者: Jr Frederick P. Brooks,滝沢徹,牧野祐子,富澤昇
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本屋で見かけて買った。いっときどこにもなかった。
ソフトウェア開発に伴う様々な困難について書かれた古典。1975年が初版らしいけど、今読んでも内容は古くなっていない。あるある〜つらい〜と思いながら読む感じ。新しい技術の話について書いた本ではなくて、もっと一般的な開発上起こりうる問題について書かれている。技術は簡単に陳腐化するけど、ソフトウェアを作る人の本質はそうそう変わらないから内容が古くなってないと感じるんだと思う。
最初私はよくわからずに手にとって読み始めたので「これを読むと何かあったときにどう対応したらいいのかがわかるようになるのかな」と思っていたが、そんな簡単な話ではなかった。こうするとダメ、ああするとまずいという話が多くて、こうすると良いという話は少ない。まずいものは避ければいいんだけど、なかなか避けられないという話も書かれていて、結局どうしたらええねんって思うところが割と多かった。実際に大変なことになってしまう前の対処法が全く記述されてないとはいえ、なんというか本文にもあるように「銀の弾丸は存在しない」を体現したような本になっている。多少もんにょりする。
私が購入したのは20周年記念版とあって、初版に加えて4章分が追加されている。その中の第18章がそれより前の章全部のまとめみたいになっているので、とりあえず何書いてあるのか知りたければ18章を読むのが早そう。各章は前後関係が特に問題にならないよう分離されているので好きな章から読むと良い。
実際私が読んだのは
1章: タールの沼
2章: 人月の神話
5章: セカンドシステム症候群
14章: 破局を生み出すこと
18章: 『人月の神話』の命題ー真か偽か
全部は読んでない。気が向いたら残りの章にも手を出そうかなと思う。