Netflixに『キャロル』が来ていたので、久しぶりに観直した。
昔、映画館に一人で観に行ったことがあり、当時も感動したことを覚えている。もう1回観たらやっぱりいい映画だったので以前は書いてなかった感想を残しておく。
あらすじ
デパートのおもちゃ販売員のテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスに娘へプレゼントを贈るために訪れたキャロル(ケイト・ブランシェット)に一目で釘付けになってしまう。プレゼントの購入後、売り場に手袋を置き忘れたキャロルのため、送り先住所を元に手袋を届けた。それをきっかけにキャロルからランチに誘われ、2人の距離は徐々に近づいていく。
感想
前に観たときも思ったけど、本当にケイト・ブランシェットが美人。私は宝塚は観たことがないけど宝塚の男役ってこんな感じなのかなと思ってみていた。とにかくきれい。最初の一目ぼれのシーンのルーニー・マーラの目の動きも感動する。「ああ、こんなふうに恋に落ちたことはないな」と思ったけど、目の動きだけで恋に落ちたことがわかるのがすごい。目が離せないってこういうことをいうのかと。あんなに人のことをジッと見たことない。きれいな女優さんたちが惹かれあう映像がきれいじゃないわけがないでしょって思う。あと本当にキャロルを写真に撮るテレーズがかわいいし、現像した写真に映るキャロルが美しい。新聞社で働く友人がその写真を見て「人間性が出てる。とてもいい写真だよ。」と率直に褒めるのもわかる。1950年代のアメリカの情景もきれいで、時代考証とかはわからないけど舞台芸術頑張ったんだろうなぁと思って観ていた。
映像もいいんだけど、ストーリーもいい。キャロルは彼女が置かれてる状況的にヒステリーを起こしやすいし、実際起こすのは仕方ないのだけど、対するテレーズはキャロルとの関係を通じて少しずつ大人になっていく。最初のうちは付き合ってる男性にも言い寄ってきた男性にも流されやすかったのに、キャロルと出会って「私が本当に求めているものは一体何だろう」と自分に問いかけられるようになっていく様が見られる。恋した相手が男性か女性かは関係がなくて「キャロルが好きだ」という気持ちに素直になろうとするからだと思う。独白も誰かに直接的に話す様子もほとんどないし、キャロルに何か手ほどきを受けたとかでもないけども、行動で自然と自分の頭で考えようと頑張り始めるのがすごく良い。テレーズがだんだんと自分らしさを発揮していくのが見て取れる。
レズビアンを題材にした映画だったら『モンスター』を観たことがあるが、そっちが犯罪に走ってしまうのに対して、『キャロル』は割と純粋な恋愛映画になっている。上映中、基本的にずっと静かな映画なので、落ち着いて観られるのもよい点だと思う。
今Netflixでやってる他の映画
2020年5月現在で、今観られる私のお気に入りの映画がいくつかあったので以下に紹介しておく。リンクは過去記事だったり、Amazon Primeのアフィリエイトになってたりするけども、Netflixにすでに加入済みの人はNetflixで検索してみてほしい。ジャンルはバラバラ。
他にもいっぱいあるんだけど、パッと検索しただけでこんだけ出てきた。
完全に余談だが、『キャロル』を観た当時は別の感想を書いてたみたいだった。