CODE COMPLETE 第2版 下 完全なプログラミングを目指して
- 作者: スティーブマコネル,Steve McConnell,クイープ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/03/26
- メディア: 単行本
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これでやっとおしまい。書くこと自体が目的化しているなぁとは思ったけども、やると決めないと読まないから、まぁこれで良し。
31章はコーディング規約の中でもレイアウトの話、32章はコメントの話、33章はプログラマとしての資質の話。34章は『アプレンティスシップ・パターン』にあるような心構えとかの話で、35章は参考文献なので特に記載しない。
レイアウト、コメントの話は結構面白かった。中でもレイアウトの話はいろんなインデントの下げ方を取り扱っていて、だいたい見たことがあるものだったが、それがどう違うのかやどういう時にそのインデントのパターンが見づらいかが書かれてて、なんとなくコード書く時に下げ方には気をつけてはいるものの何故そのインデントの下げ方なのかは考えたことがなかったので、新鮮な話だった。コメントもなんとなく他のコードとか読んで良いなと思うものを採用していたが、もう少し踏み込んでそのコメントのつけ方のどういうところが良いかまで書かれていて、まだまだ見方が浅かったなと感じた。良いものを良いものとして採用する姿勢は悪くないが何故良いと感じるのかについて、私はまだまだ鈍感だと思う。
プログラマとしての資質についてこの本では粘り強さは必ずしも優秀とは結びつかないなど、どんな資質があると良いかではなくどんな資質はさほど重要ではないかも載っているので、『達人プログラマ』とは別の視点の面白さがある。あと資質に関連して見積もりの話が書いてあって、内容が経験済みの辛い話すぎて傷が痛む感じだった。どこの国でも、どんな人でも一度は経験するものらしい。同じ経験なら早いうちが良いので、私はラッキーなのかもしれない*1。
あと直接本文とは関係ないが、『達人プログラマ』を読むとプログラマの三代美徳は怠惰・短気・傲慢ですよって書いてあるけど、だいたい怠惰しか覚えてないと思った。『コードコンプリート』には全部載ってるのかな?と思ったら怠惰にしか触れてなくて謎の安心感を得た。みんな忘れるらしい。
*1:本当は経験しなくて良いならしないほうが良いし、それが一番のラッキーだと思う