わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

映画『隣人13号』観た

観たことない映画ないかなーと思って探してたらあったので、タイムシフトで観た。

隣人13号 [DVD]

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あらすじ

小学生のときにひどいいじめを受けていた村崎十三は、いじめグループのリーダーだった赤井トールに復讐するため同じアパートの一階に引っ越した。
十三の中にはいじめの凄惨な経験から13号という凶暴な人格が生まれており、13号は自分の計画を邪魔する者にまで手を加えていた。その凶暴性から13号を止めようとする十三だったが…。

雑感

小栗旬って結構ドラマとかだと俺様キャラが多いので、気弱な十三役もやってたんだなーと新鮮な気持ちで観ていた。中村獅童はまあ割とこういう役するよなーと思いながら観てたけど、下手な俳優さんがキチガイの役をするよりはるかにハマってた。特に自分の足に刀を突き立てて「いたいいたいいたいいたい」と言ってるシーンはキチガイ感が滲み出てて良い。なんですぐにでも赤井を殺さないのかなーと思っていたけど、焦らし嬲る感じかーと変に途中で納得して粘着質な感じも表現されてたと思う。関肇の役をやってた石井智也に地味に注目していてドラマの初代『WATER BOYS』のおデブちゃんって冷やかされてた人だと気がついたとき、えっ(ドラマのときと比べて)痩せすぎと驚いた。気が弱そうな役向いてると思うけど、他に出てる作品をあまり知らない。ドラマの『野ブタ。をプロデュース』も見てたんだけどなぁ。

全体的に嫌悪感を抱くような汚い表現なり言葉なりが使われているから見る人によっては怖いより汚いという感想を先に持つかも。でもその表現こそが十三の不幸を象徴しているように思う。作業員の人がみんな汚い表現を使ってるわけではなく、実際仲良くなった関肇は汚い言葉を使ってない。十三自身も別に汚い表現を使っているわけではないが、13号に入れ替わると使い出したりする。むしろ13号にならないと割り切れないし自分では何もできなくて、悲しいが汚い表現を使って強がることでしか自分を動かせない。13号があまりにも凶暴なので十三も止めようとしたが、その時に13号が「お前の都合で俺を呼び出したのに、随分勝手だよな」と言うシーンがあって、その時には特別汚いわけでもなく問いかけるように話し、十三も何も言えなくなってしまって、汚い表現がないからこそ返って逃げらない閉塞感が出てる気がした。

あと本編の筋とは全然関係ないけど、全裸の小栗旬が股間を隠す技術がすごすぎて驚いた。これは本当にすごくて、ニコ生のコメントでも終始書き込まれてて「どうやってんだ!?」って気持ちになった。普通に考えたら絶対見えるはずなんだが、別にモザイクかけてるわけでもないのに、絶妙な角度でかわしていくのが謎の技術だった。ちなみに中村獅童はちゃんとズボン履いてた。汚い汚いって言ってたけど、このシーンに関しては本当にどういうことなの?って気持ちになる。いや、脱げと言ってるわけじゃないし見せろって言ってるわけでもないんだが、隠す練習を大分したんじゃないかって邪推するくらいきれいに隠れてる。隠れてなかったらテイク何回目かで中村獅童がまた全裸の小栗旬をバシバシ叩かなきゃいけなかったりするし、でも本編と関係ないよね?みたいな、謎の努力がなされた気もする。すごい(こなみ。

ホラー映画特集ってことだったが、めっちゃ怖いとは言えない気がする。怖くないわけじゃないけど、私は『感染』とかの方が怖いと思う人だからなー。

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